『定例会ゲームレポート3/22』
はじめに:
このレポートは私、CHACKEY蜂田の記憶をもとにつづった3月22日SPLフィ ールドのドラマである。
プロローグ:
フィールドに到着すると、既に野戦服に着替えた人達がいた。ざっと見回すと天候の為か、思ったより参加人数が少ない。多少がっかりしながら俺も野戦服に着替え始める。前回ほどではないが、やはり寒い。ふと見ると向こうの方では上海亭の皆さんが時代考証もバッチリ気味なNAM装備を装着し始めている。こっ濃い。なるほど、これなら今回のゲームは人数が少なくとも楽しめそうだ。
本気らしい連中の装備に俺も熱くなるが、ふと自分の貧弱ないかにも“サバイバル・ゲーム用”的装備に気が付き惨めな気分になる。いっそのこと全裸にH型サスペンダーのみで「こういう装備の人もいたハズだっ!どの時代も裸は同じ、時代考証的にはオッケーだろうと言えよう」とか言い張ろうと思ったが、屈強な男がやるならまだしもヒョロヒョロな体にブカブカなサスペンダーという惨めな図が浮かんだので止めた。さらに俺のSTYERは時代考証的に問題がある。っていうかXM177を持っていなかったことに感謝した。
参加者が着替えや装備の準備を終えると、いつもどうり簡単な自己紹介が始まる。俺はとりあえず自分の名前を“榎本”としておく。ちなみに前回は「ガンダム」だった。これで誰もが俺を“榎本さん”だと記憶したことだろう。こうしたカヴァー(偽装)もガンマンとしては必要だといえよう。
そうして自己紹介を終えると、ゲーム・フィールドに入りフィールド・マスターの池上氏によるコース説明が始まる。ゲーム中ではないがゴーグル着用だ。安全の為、こういった事は癖にならないといけない。
フィールドを見渡すと先月のゲームの際にかなり邪魔だった道を遮るように倒れた竹等は撤去されていたが、逆にあちこちブッシュがなくなりかなり見晴らしのいいフィールドに変わっていた。夏とはかなり違う雰囲気だ。射程が長く連射の利く銃が有利なのは一目瞭然。俺のSTYERもこの部類に入る。これならなかなかの戦果を上げられそうだ。
宿敵ウルフルズ:
今回は曇天から霧雨のような雨模様的天候。湿度のせいでさすがの俺のサーマル(超二重<超は余計)レンズなゴーグルすら曇り気味。しかし前日からの雨の影響で地面は湿った落ち葉や泥というノリノリで伏せたくなるし、風がないのでBB弾は流されないので俺的にはグッドなコンディションに思えた。
肩ならしな感じに1、2戦を終えると両チームの戦力差を調整する為SPLフィールドの常連NAM装備野郎“ウルフルズ小隊”と今回初参加のナベさんら3人が入れ替えとなる。これにより黄色チームはNAM装備一色となる。やった、これで俺の任務“ウルフルズ小隊殲滅作戦”が実行に移せる。密かに俺のメインカメラ(目)が光り“WOLFBOY少佐に煽動された荒くれ野郎ども”のシナリオが頭に浮かぶ。浮かびすぎてボーッとしてしまいマガジンにBB弾を詰めるのが遅れて慌てる。ともかく、今回も熱くなれそうだ。
我々は奥陣地。いつもお決まりの山コース。スタートホイッスルでさめさん、海亭の方(この方1人だけこちらのチーム)といっしょに山へダッシュする。視界の脇に同じく山に向かって走るウルフルズ小隊がっ!「ウルフルズが来たぞ向こうも3人だっ!」とりあえず叫んでテンションを上げてみる。
前日の雨で足場はかなり悪いが、一気に駆け上がる。斜面を登りきると、ロープを使ったのか30mほど向こうの斜面に既に張り付いている1人が見える。スコープで確認するとどうやらBenjaminさんのようだ。
いちばん高い位置に付いた俺が最初に発砲するがまだ距離がある為HITしない。俺は他の2人の様子を見て側面へとさらに前進する。登り遅れたのか、乱来さんが斜面下に張りついているのが見える。下からだとかなりの仰角となるのでこちらの方が断然有利だ。スコープでゆっくりと狙い1連射を加えて倒す。先ほどの斜面の敵は3方向からの掃射でやられる。
Benjaminさん、乱来さんの2人を倒した所で前進を始めるが、ウルフルズは3人。あと1人いることは確実なのでさめさんと上海亭の方にそれを告げ、注意しながら俺は山のフィールド境界ギリギリを進む。次の瞬間、伏せていたWOLFBOYさんを発見。双方ほぼ同時に1連射するがどちらも回避行動優先だったため当らず。ここで足を止めて撃つことだけにとらわれてしまうかどうかが初心者とそうでない者の違いだ。俺もWOLFBOYさんも後者である。すばやい動作で移動を繰り返すWOLFBOYさん。まるで「さよなら銀河鉄道999(古い)」の機械化歩兵のようだ。しかし反対方向にはさめさんと上海亭の方がいるのでフィールド境界線側にしか逃げ場はない。俺も短く連射しながら追いつめ、目の前でウルフルズ小隊が全滅という任務を達成する。
これで山の上はクリアー。すばやく敵フラッグ近くの斜面まで移動する。3人で警戒しつつフラッグ付近の様子を伺う。どうやら上の道が始まる付近のブッシュに潜んでいる敵がいるようだ。適当に威嚇射撃を始める中さめさんが斜面を下り始め、上海亭の方も後に続く。「俺も行くぜ」とか言いたかったが、先ほどの戦闘で撃ちすぎたせいで残弾が少ない。山の上からセミオートで敵の潜んだブッシュに威嚇射撃を加え、2人を援護することにする。
下の道を横切り湿地にたどり着いた2人へ敵の弾が集中する。湿地のブッシュの中をジリジリとフラッグに接近するさめさん。その後を上海亭の方が進む。
突然の全員中央:
手前陣地。今度は反対側から山を攻めようとホイッスルと同時に斜面のへダッシュ。しかしロープを掴もうとした瞬間敵の雄たけびがっ。「全員中央だ」振り向くと敵が全力で走ってくる。
TMVさんのM203のフルオートを皮切りに味方の銃声が唸りを上げ、その音にしばし圧倒される。電動ガンとはいえ、これだけの数が同時にフルオートで撃つと両側を斜面に反響してかなりの音圧だ。
この見通しのよいフィールドでいきなり万歳アタックといういかにもNAMな思考に笑う俺。とりあえず「えいドりあ〜ん」と叫びながら敵の方向に1連射してテンションを上げてみる。
フラッグまで戻ろうと思ったが、既に大混戦状態だったので俺は下の道から側面の警戒に当ることにする。と、いきなり中央からこちら側の湿地へと下りて来る敵を発見。連射を加えてその足を止める。
全戦力を中央に集中という奇策から始まったこの戦いではあるが、見通しが効く中央道で両軍の全戦力が対峙してしまったがためにゲーム開始当初の激戦は一気に降着状態に変わってしまった。味方は我々が“トーチカ”と呼ぶコンクリートブロックの後ろや中央道両脇のブッシュにへばりついている。
降着は誰もが嫌う状況である。長引けば当然、どちらかが打開しようと行動に出る。だが戦闘に焦りは禁物だ。実戦であればここで、その心理を利用しての“我慢比べ”が始まるわけだ。敵が我慢できずに動き出すのを準備万端で待ち構え、有利な状況で戦う。しかしサバイバル・ゲームでは大抵の場合、時間制限が設けられる。ここSPLも例外ではない。そんな状況下での降着は“時間も無駄”を意味する。率先して打開しなければならない。
ここで降着を打開するには・・・。考えを巡らしながら山の斜面に目をやると、冬の大雪で倒れこのフィールドで第2のトーチカとなった木に気が付く。これだ、これで降着状態を打開とか打破とかできるっ。俺が側面から攻撃することで、戦況は大幅に変化するハズだっ!。イケるっ!。実戦だったら勲章が貰える。映画だったら主人公が取る行動だ、いや、主人公の相棒とかもしれん。そんでいいとこで撃たれて死んで、それを見て逆上した主人公がおれの名前を「はちダぁ〜」とか叫びながら銃を乱射して、アレ?なんでさっきまであんなに苦戦してたの?。と思うくらい一瞬にして敵を全滅させたりするんだ。そのあと倒れて虫の息の俺に駆け寄ってきて、見るからに全然ダイジョばないのに「ダイジョブか蜂田、しっかりしろ」とか言ったりして。そんで俺は「へへ、すまねえ煙草ねぇか」とか言って主人公から煙草をもらうわけだ。そんで「そろそろ禁煙しねえとな」なんてセリフとともに息をひきとるのだなっ!。うおぉぉぉカッコイイぞ。カッコイイぞ俺っ!・・・。いかんっ!。死んでしまちゃ意味がないじゃないか。
くだらない妄想を頭から振り払い、俺は山の斜面にある遮蔽物までダッシュした。湿地や中央道の敵からのBB弾が付近に飛来する。が第一撃はなんとか俺の体を避けてくれたようだ。そのまま全力で走る。しかし斜面は予想以上に足場が悪い。登りきれずに斜面途中で立ち止まったところを敵の第2撃に蜂の巣にされる。妄想が現実になってしまった。
俺、フラッグアタック:
昼過ぎからは参加人数と見通しのききすぎるフィールド・コンディションを考慮して山は使わないことになる。こうなると激戦区は中央か上の道になることは解っている。視界がきく中央は降着してしまい気味なので俺としては上の道の方が好みだ。
ホイッスルと同時にフラッグ脇の斜面を駆け上がるが、この奥の陣地のフラッグ脇斜面は、普段から足場の悪い場所だけになかなか登れない。ようやく登りきった所で道をわたり反対側の斜面に張り付くと下の道からの「マザーファッカー」の雄たけび。同時にあちこちで銃声が轟き、既にかなり先行していた敵の一団に連射を食らう。この段階で敵味方双方からHITの声が上がる。
斜面の上に登って様子を伺っていると突っ込んでくる敵が木の間から見えたのですかさず1連射をくわえ倒す。銃声が落ち着いたところで振り向くと俺の後ろにいたハズのTMVさんがいない。脇にいた初参加の若者に聞いてみる。「あれTMVさんは?」「死にました」「・・・」なんと先ほどの掃射で殺られてしまったようだ。仕方ないので斜面から下り、ブッシュの影に潜んでようすを伺うことにする。
短い連射で斜面から前方の様子を伺っていた上海亭の方が殺られてしまう。が、これで敵の位置がわかった。奴等はこのブッシュの向こうだ。1人倒した事で安心して前進して来るハズなのでスコープを覗いたまま方膝をついて待つ。案の定ゆっくりと前進してくる敵が見える。敵の視線がそれたところで連射を加えとりあえず1人。
警戒度はそのまま中腰になると、両手を挙げて去ろうとする敵の後ろにもう一人が伏せているのを発見。これも倒す。1人倒したところで安心してしまって後続にやられてしまうのがいつものパターンだったのだが、俺の体も学習しているようだ。
そのまましばし前進。全体的に降着しているのか、銃声がほとんど聞こえない。前方の竹(反対から攻めた場合1番最初の遮蔽物になる)のあたりを警戒しながら進むと斜面がら撃たれる。反射的に位置を移動しながら俺も音の方向に連射する。銃声は至近距離からだったがなぜかBB弾が飛んで来ないのでそのままダッシュで前進。次の警戒ポイントである斜面のブッシュが切れたあたりで立ち止まり、後方の先ほどのブッシュの辺りを警戒する。マガジンを叩いたりうなったりするWOLFBOYさんの声が聞こえる。どうやら弾詰まりのようだ。
安心して前方の警戒だけに集中する。付近のブッシュや左手の斜面を確認するが敵の気配がない。俺は全身をセンサーにして辺りをうかがう、でも全身センサーモードにしたら温度センサーも過敏になって寒くなってきちゃったので、やっぱり目と耳だけに頼ることにする。
既にフラッグは目の前、アンブッシュしているとしたらなんらかのアクションがあってもいいはずだ。もしや味方と同じく開始直後の激戦で殆どが戦線離脱してしまったのか?。いや、わからん。実はフラッグのすぐ横とか向こう側のブッシュに隠れていて、俺がフラッグにあと1mと迫ったところで「ビシッ!」っとBB弾を食らわせる予定なのかもしれん。Shinさんが敵側にいたらきっと93Rでそんな戦術に出そうだ。俺でもパイソン2.5でそんなことをやりそうだ・・・。いやまて、今日はShinさんはいない。しかも敵はNAM戦野郎達だ、そんな戦術は取らん。彼らなら今頃「ふぁっきゅ〜」とか叫びながら立ち上がってフルオートでBB弾を浴びせるハズだ・・・。いやいやもしかしたら最初の激戦で撃ちまくっちゃって弾切れとか弾詰まりとかでサイド・アームしか使えない・・・弾詰まりっ!。そうだ、さっきもWOLFBOYさんがそんな状況だったじゃないかっ!。いかんっ警戒モード最大に切り替えるんだっ!。と、気が付いたらいろいろ考えているうちにフラッグの前に立っていたんで笛を吹いた。
黒さん蜂の巣:
手前の陣地、スタート・ホイッスルで上の道をダッシュで駆け上がり始めたところでまたしても「中央突破だっ」の声。敵が全員NAM装備連中だけに今回は“全員中央”が多い。銃声が唸り、叫び声とともに側に全力で走ってくる連中に、俺とさめさんと初参加の若者で集中砲火を浴びせる。大量のBB弾が先頭の1人に集中する。が、よく見ると黒さん…。「すっすまんっ!成仏してくれ」実戦だったら見る影もない無残な姿だったろうがBB弾なので双方に笑みがもれる。
この戦いはケッキョク開始直後の激戦で我々の誤射のあいまって双方に多大な被害が出た為、残った少数の兵力も各地でアンブッシュに入ってしまい降着。最終的に我々の側は俺だけが生き残った。
おわりに:
ってな感じで、印象深かったゲームを抜粋して書いてみました。今回のSPL定例会は湿度の関係で弾詰まりトラブルに泣かされた方も多かったようだが、俺的にはゲーム暦の長い(というか濃い)方々が敵だったこともあってか、1戦1戦がかなり有意義でした。個人的にはサバイバル・ゲームのブランクがかなりあったのですが、昨年からSPLに参加し始め、ここ最近ようやく“感が戻って来た”ような感じです。
あと、ここ数週というもの3Dソフトに熱中してしまい、レポートの作成が遅れてしまったことをお詫びいたします。あやうく次の定例会になってしまうところでした。 |